埼玉県幸手市の市長が7日未明、広島市内で飲食店の女性従業員を殴ったとして、暴行の疑いで逮捕されました。
この市長の不祥事について、調べてみました。
目次
事件の詳細
逮捕されたのは埼玉県幸手市の市長、渡辺邦夫容疑者(62)です。
渡辺市長は7日午前2時半ごろ、広島市中区新天地の雑居ビルで20歳の女性従業員の顔を殴ったとして、暴行の疑いが持たれています。
警察によりますと、渡辺市長は飲食店で酒を飲み、店を出たあと廊下やエレベーターの中で女性を数回殴ったということです。
調べに対し「全く身に覚えがない。なぜこのようなことになったのか理解できない」と供述し、容疑を否認しているということです。
渡辺市長は5日から2泊3日の予定で広島市を訪れ、6日の広島原爆の日に行われた平和記念式典に幸手市の派遣事業の団長として参加していたということです。
渡辺邦夫容疑者のプロフィール
名前:渡辺邦夫
年齢:62歳
出身:埼玉県幸手市
職業:埼玉県幸手市・市長
割烹「渡邊家」の二男として生まれ、幸手町立幸手小学校、幸手町立幸手中学校、日本大学豊山高等学校を卒業。
1981年5月、日本大学文理学部中退後、1982年に肉の万世に就職。
1987年、幸手市内にレストラン「プロローグ」を開業します。
1999年5月から2011年5月まで幸手市議会議員を3期つとめ、2011年10月30日に行われた幸手市長選挙に出馬。
現職の町田英夫市長を破り初当選し、現在は2期目となっています。
犯行の動機
今回の犯行に関して渡辺容疑者は、「全く身に覚えがないことで、なぜこのようなことになったのか理解できません」と容疑を否認しているということです。
飲食店を出たあと、廊下やエレベーターの中で女性を殴ったということなので、そこまで女性従業員が見送りをしてくれるお店といったら、おそらくホステスさんがいるクラブやスナック、もしくはキャバクラのようなところでしょう。
渡辺容疑者は見に覚えがないと言いますが、火のないところに煙はたたないわけで、泥酔して覚えていないといったところでしょう。
その接客した女性従業員からなにか不快なことでも言われたのでしょうかね。
一方副市長は、「支払い金額のトラブル」と聞いているとのことですが、真相はいかがなものでしょうか。
犯行現場
今回の犯行があった場所は、「広島市中区新天地の雑居ビル」ということで、以下の辺りになります。
バーやスナックなどが多くあり、中国・四国最大の歓楽街の一部となっている地域とのことです。
やはり渡辺容疑者が行っていたお店はスナックなどの可能性が高いですね。
今回新たに報道で公開されたビルがこちらになります。
副市長のコメント
今回の事件を受け、成田博副市長が緊急記者会見を開きました。
成田副市長は7日午前11時すぎから緊急記者会見を開き「大変お騒がせして申し訳ありません」と謝罪しました。
市長が逮捕されたことについては、「支払い金額のもの(トラブル)と聞いています」「正直なところ、大変驚いているというのが私の心境で、どうしてこうなったのか疑問です。事実を確認しないとそれ以上のことは言えませんが、ただただ驚いている」などと述べました。
市民の声
市民からは驚きや憤りの声が上がっています。
70歳の女性は「いろいろな行事に積極的に参加してくれる市長だったので驚いた。がっかりしている」と話しました。
72歳の男性は「お酒が入っていた席でのことかもしれないが、暴力は絶対にダメ。非常に残念」と話していました。
さらに別の76歳の女性は「市を担っていく人がそんなことでは困る。迷惑だし、責任感があまりになさすぎる」と話していました。
事件の内容が内容なだけに、みなさんなかなか辛辣な意見ですね。
追加情報・代金の支払い巡りトラブル
当時の状況について被害者の女性は「支払いが済んでいないのに店から出て行った」と、居合わせた別の飲食店の関係者に話していて、警察は飲食代金の支払いをめぐってトラブルになったとみています。
渡辺容疑者は雑居ビルの飲食店で酒を飲み、店を出たあとに廊下やエレベーターの中で女性従業員を殴ったということで、その後、店内でこの従業員に取り押さえられたということです。
渡辺容疑者は8日午前、検察庁に送られました。
近くの飲食店経営者の証言
被害女性が働いていた飲食店と同じ階の別の飲食店経営者は、当時の状況について「酔っ払った男性が女性をエレベーターに引っ張り込んでいき、扉が閉まったあとドンドンと音がしたのでまずいと思い、エレベーターを止めて2人を引き離した。女性はほおから首にかけて赤くなっていて、『支払いが済んでいないのに店から出て行ってしまい、エレベーターの中で殴られた』と話していた」と証言していました。
この経営者は2人を引き離したあと、店内で被害者の女性とともに渡辺容疑者を取り押さえ警察に引き渡したということです。
当時の様子について「男性は酔っ払って話が支離滅裂で、足元がおぼつかない様子だった」と話していました。
追加情報2・処分保留で釈放
広島地方検察庁は捜査の結果、8日午後、処分保留のまま渡辺容疑者を釈放しました。
釈放の理由については、明らかにしていません。
今後は任意で捜査が続けられるということです。
終わりに
副市長や市民の声を見ると、「驚いている」という声が見られました。
このことから考えると、普段の渡辺容疑者の姿からは暴行をはたらくということは想像できないということでしょう。
しかし女性側からのなんらかの訴えがあり今回のような運びになったということでしょうから、身に覚えがなくとも、ことの重大さをしっかりと受け止めていただきたいと思います。