キャンピングカーで移動しながら、嘘の電話をかけていたとして、これまでに15人が逮捕されている詐欺グループのリーダー格の男が、詐欺の疑いで逮捕されました。
突飛な手口のこの詐欺グループと、事件について、いろいろと調べてみました。
事件の詳細
逮捕されたのは、住所、職業不詳の中澤晃一容疑者(29)です。
中澤容疑者は今年1月、埼玉県東松山市の関越自動車道・高坂サービスエリアなどにとめたキャンピングカーから80代の女性の自宅に孫を装って電話。
「仮想通貨でもうかったが確定申告しておらず、払わなければいけない税金を補填してほしい」と言って、現金1150万円をだまし取ったとして詐欺の疑いが持たれています。
この詐欺グループは、レンタルしたキャンピングカー計4台で移動しながら、関東から東北のサービスエリアなどでうその電話をかけていて、これまでに15人が逮捕されています。
中澤容疑者は、グループ内で「社長」と呼ばれていたということで、警視庁は、摘発を逃れるためにキャンピングカーで移動しながら電話をかける手口を編み出したとみて調べています。
中沢容疑者は、このグループの主犯格とされていましたが、逃亡先の沖縄で身柄を確保されました。
調べに対し、黙秘しているということです。
中澤晃一容疑者のプロフィール
名前:中澤晃一
年齢:29歳
職業:不詳
住所:不詳
上記の写真では顔がよくわかりませんので、顔写真については、情報が公開され次第更新していきます。
犯行の動機
今回の犯行について中澤容疑者は黙秘しているということですが、15人もの部下を抱えながら犯行に及んでいたことを考えると、完全に金銭目的の組織的な犯行とみて間違いないでしょう。
今年2月から摘発が進んでいたということで、今回やっと中澤容疑者にたどり着いたということでしょう。
先に捕まったのが15人もいることを考えると、中澤容疑者が主犯格だと口を割る人がいなかったということでしょう。
組織的にも統制されていたということでしょう。
犯行現場
今回の犯行現場は、関東から東北の高速道路にあるサービスエリアということですので、かなりの場所に利用客を装って停車していたのでしょう。
今年1月には、「埼玉県東松山市の関越自動車道・高坂サービスエリア」に停車し犯行に及んだということです。
「埼玉県東松山市の関越自動車道・高坂サービスエリア」
詐欺の刑罰
詐欺罪として犯罪が成立するのは、人を騙すことによって、騙された人が、お金や金銭的な価値があるものを提供してしまった場合です。
例えば、振り込め詐欺やオレオレ詐欺、投資詐欺などが挙げられます。
その他にも、無銭飲食、無賃乗車、他人のクレジットカードの不正利用なども詐欺罪に当たる可能性があります。
詐欺罪となった場合、刑法で定められた詐欺罪の刑罰は、10年以下の懲役です。
罰金刑がないため、初犯であっても執行猶予が付かなければ、即刑務所行きという可能性もあります。
実際の判決では、有罪判決の約85%が1年から3年の刑期となっています。
また執行猶予が付いているのは、全体のおよそ51%なので、有罪判決の場合、約半数は刑務所に行くことになっています。
終わりに
警察の摘発を防ぐために、サービスエリアを転々としていたという発想は、敵ながらあっぱれと言わざるをえませんが、お年寄りの財産を狙った犯行は非道以外のなにものでもありません。
なかなかこうした詐欺事件がなくなりませんね。
今回の犯行を受けて、また新たな犯行の手口が解明されたわけですが、警察はさらに規制を厳しく、国は法の裁きを厳しくしていく必要がありそうですね。
中澤容疑者はじめ、15人の容疑者におかれましては、今回逮捕されたことで、今後一切詐欺行為を辞めていただきたいと思います。