埼玉県警鴻巣署は5日、高齢女性からキャッシュカードを詐取しようとしたとして、名古屋市消防局千種署の消防士を詐欺未遂の疑いで逮捕しました。
消防士が関わった今回の事件、どういった経緯で犯行に関与したのでしょうか。
いろいろと調べてみました。
事件の詳細
埼玉県警鴻巣署は5日、高齢女性からキャッシュカードを詐取しようとしたとして、愛知県弥富市前ケ須町で、名古屋市消防局千種署の消防士、菅谷涼太容疑者(21)を詐欺未遂の疑いで、逮捕しました。
菅谷容疑者は5日午前10時10分ごろから複数回、埼玉県鴻巣市の無職の女性(71)に対し、市職員などを名乗り「市役所からの還付金がある」「手続きのためにカード番号を教えてほしい」などと嘘を言い、女性からキャッシュカード1枚をだまし取ろうとした疑いがもたれています。
午前10時半ごろ、鴻巣駅で警戒していた捜査員が鴻巣市内の住宅街で表札を確認するなど、挙動のおかしな菅谷容疑者を不審に思い、職務質問したことで発覚したということです。
菅谷容疑者の所持品には、被害女性の住所を確認できるものがあったということです。
菅谷容疑者は調べに対し、「やっていない。自分探しの旅をしていた」と容疑を否認しているということです。
鴻巣署は詐欺グループの受け子だったとみて調べを進めています。
菅谷容疑者は8月7日、名古屋市内の交差点で交通死亡事故を起こしており、自動車運転処罰法違反で現行犯逮捕、起訴され、休職中だったということです。
菅谷涼太容疑のプロフィール
名前:菅谷涼太
年齢:21歳
職業:名古屋市消防局千種署の消防士
住所:愛知県弥富市前ケ須町
顔写真については特定に至りませんでしたので、公開され次第更新していきます。
名古屋市消防局千種署
菅谷容疑者の勤務先の、「名古屋市消防局千種署」は以下の通りです。
住所:〒464-0016 愛知県名古屋市千種区希望ケ丘2丁目6−21
犯行の動機
今回の犯行について菅谷容疑者は、「やっていない。自分探しの旅をしていた」と容疑を否認しているということです。
自分探しの旅とはどのような旅でしょうね。
前回起こしてしまった交通死亡事故を受けて、放浪していたという言い訳でしょうか。
女性宅を住所まで確認して訪れているわけですから、苦しい言い訳に感じます。
詐欺グループの受け子の可能性があるということで、休職中とはいえ公務員なわけですから金銭的に苦しい生活を強いられているということでもないはずです。
この犯行こそが自分探しの旅だったのでしょうか。
犯行現場
今回の犯行が行われた場所は、「埼玉県鴻巣市の無職の女性宅」ということで、詳しい場所までは特定できませんでした。
以下は鴻巣市の位置です。
名古屋市消防局のコメント
名古屋市消防局は職員逮捕を受け、「事実を確認し、厳正に対処する。事態を重く受け止め、再発防止を徹底する」とのコメントしています。
一度事件を起こした人物の犯行ですから、消防局の上層部はどんな気持ちなのでしょうね。
「厳正に」とのことですが、今回の事件で、かなり厳しい処分が下されるでしょう。
詐欺未遂の刑罰
詐欺罪とは、他人を欺いて金銭の交付を受けたり、財産上の不法の利益を得たりすることとされています。
詐欺罪の法定刑は10年以下の懲役と定められています。
また、詐欺罪は未遂でも処罰の対象となります。
未遂の場合は財物の交付を受けていない場合もありますが、その場合でも処罰される可能性があります。
詐欺罪自体が事件の内容によって当てはまる量刑や条件が細分化され、厳格に決められている罪なので、詐欺未遂罪に関しては、犯行内容、相手方の損害、受け取り方、などなど様々な条件でもって量刑が決められるようです。
また事件の程度も悪質性も軽微であり、かつ証拠隠滅や逃亡の恐れがない場合は逮捕されない可能性もあるのが詐欺未遂罪の特徴です。
終わりに
今回の事件、菅谷容疑者自身が交通死亡事故を起こしたことにより、気分が落ち込み、投げやりになってしまったことが多くの要因のような気がしてしまいます。
もう普通の生活には戻れないと思い、それならということで今回の犯罪に手を染めた可能性があります。
自分探しの旅というのはその典型的な症状の表れだったのではないでしょうか。
しかしながら騙してカードを盗ろうとしたこともまた事実です。
これに関しては、自分の罪を悔い改めていただきたいですね。