富山県魚津市の国道で8日、新潟県阿賀野市の無職の男性が頭部から血を流して倒れ、その後死亡した事件で、県警は20日、富山県黒部市沓掛の会社員の男を、殺人と道交法違反(ひき逃げ・事故不申告)の疑いで逮捕しました。
事件の詳細
富山県魚津市の国道で8日、新潟県阿賀野市の無職、渋谷直純さん(54)が頭部から血を流して倒れ、その後死亡した事件で、県警は20日、富山県黒部市沓掛の会社員、高村茂志容疑者(32)を殺人と道交法違反(ひき逃げ・事故不申告)の疑いで逮捕しました。
高村容疑者は8日午後10時40分ごろ、富山県魚津市吉島の国道8号で乗用車を運転していた際、渋谷さんが運転席のドア外側にしがみついていることを認識しながら走行し、約1キロ先で転落させ救護せずに死亡させた疑いがもたれています。
高村容疑者と渋谷さんは面識がなく、直前に何らかのトラブルがあったとみて詳しい経緯などを調べています。
警察は認否を明らかにしていません。
高村茂志容疑者のプロフィール
名前:高村茂志
年齢:32歳
職業:会社員
住所:富山県黒部市沓掛
顔写真については特定に至りませんでしたので、公開され次第更新していきます。
犯行の動機
今回の犯行について、現在警察では認否を明らかにしておらず、動機などの詳細も公開されていません。
事故の状況などから見るに、ドアにしがみついていたということですから、2人の間に何らかのトラブルがあったことは間違いないでしょう。
車が絡んでのことなので、最近よくある交通トラブルなどでしょうか。
詳細は現在捜査中ということですので、情報が入り次第更新していきます。
犯行現場
今回の犯行が行われた場所は、「富山県魚津市吉島の国道8号」ということですので、以下の辺りになります。
中央を通る幹線道路が国道8号線になります。
ひき逃げ・事故不申告の刑罰
道路交通法の場合、ひき逃げに関して以下のような規定になっています。
運転者が、人身事故に係る救護義務・危険防止措置義務に違反した場合には、道路交通法第117条第1項により、5年以下の懲役または50万円以下の罰金に処されます。
なお、人身事故が「人の死傷が当該運転者の運転に起因する」ものである場合に、救護義務・危険防止措置義務に違反した場合は、道路交通法第117条第2項により、10年以下の懲役又は100万円以下の罰金となります。
「運転に起因する」要件とは、運転者が過失運転致死傷または危険運転致死傷に問われうる場合であり、死傷者が赤信号を無視したり追突、逆走した場合など、運転者の無過失が明らかな場合を除き、通常は第117条第2項の罪が適用となります。
またそれとは別に、交通事故の当事者には法律上課せられた義務があります。
それが、道路交通法72条1項後段に定められた「報告義務」です。
交通事故があった場合、事故を起こした自動車等の運転者はどんなに軽微な事故でも、事故発生の日時、場所、死傷者の数、負傷者の負傷の程度、壊れた物があればその物と壊れた程度などについて報告しなければならないと定められています。
これが「報告義務」です。
この報告義務違反にも刑罰を伴う罰則が定められており、「3ヵ月以下の懲役または5万円以下の罰金」を科せられる可能性があります。
終わりに
今回の事件、2人の間にいったいなにがあったのでしょうか。
些細なことであれ、大きな事故になる前に警察に届け仲介してもらえば、今回のようなことにもならなかったでしょう。
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。