先月、神奈川県鎌倉市の自宅で入所する介護施設から一時帰宅していた92歳の義理の母親を棒のようなもので何度も殴り死亡させたとして、66歳の女が傷害致死の疑いで逮捕されました。
なぜこのような恐慌に走ったのか、いろいろと調べてみました。
事件の詳細
逮捕されたのは神奈川県鎌倉市岩瀬の無職、杉山純子容疑者(66)です。
警察によりますと、杉山容疑者は6月16日午前11時ごろ、自宅で義理の母親で無職のヒサエさん(92)を棒のようなもので何度も殴るなどして、同日午後5時5分ごろ、搬送先の病院で外傷性ショックにより死亡させたとして傷害致死の疑いが持たれています。
杉山容疑者は同日午後4時20分ごろ、台所で倒れているヒサエさんを発見し「義理の母が動かない」と自分で消防に通報したということです。
ヒサエさんの全身にはあざのような複数の傷があったということです。
その後の司法解剖で、ヒサエさんの体から複数のあざが見つかったため、警察が捜査を進めていました。
杉山容疑者はふだん介護が必要な夫と2人で暮らしていて、事件の数日前から、介護施設に入所していたヒサエさんが一時帰宅していたということです。
夫は病気療養中で2階にいたため、異変には気付かなかったとのことです。
杉山容疑者は調べに対し容疑を認め、「トラブルがあった」などと供述しているということです。
杉山純子容疑者のプロフィール
名前:杉山純子
年齢:66歳
職業:無職
住所:神奈川県鎌倉市岩瀬
顔写真についてはまだ公開されておらず、特定に至りませんでしたので、公開され次第更新していきます。
犯行の動機
今回の事件について杉山容疑者は、「トラブルがあった」と話しているようですが、いったいどんなトラブルがあったのでしょうか。
義母と喧嘩でもしたのでしょうか。もしくは流行りの介護疲れでしょうか。
しかしながら今回の事件、なんらかの理由で義母を殴ることにはなったけれど、殴ってから倒れるまでの間に時間が経っていることを踏まえると、杉山容疑者はおそらく殺すつもりはなかったのではないでしょうか。
殺そうと思っていたら、その場ですぐ殺していたでしょうからね。
それと話し合いにもならなかったのでしょうね。
義理の母が認知症でも患っていて、会話ができる状態ではなかったのでしょうか。
その「トラブル」とやらのおかげで、義母と喧嘩かなにかをするきっかけとなってしまい、それにストレスを感じつい殴ってしまったということでしょう。
杉山容疑者は容疑を認めているということですので、おそらく上記の線が有力かなと思います。
犯行現場
犯行現場は、杉山容疑者らが住む「神奈川県鎌倉市岩瀬」の自宅ということで、下記の辺りになります。
いわゆる「住宅地」という典型的な雰囲気の場所になります。
傷害致死の刑罰
傷害致死罪は、「3年以上の有期懲役」つまり、3年以上20年以下の懲役です。
実際に刑務所に入らなければならない刑期や量刑は、上記の幅の中で、それぞれの事件の特徴を考慮して決定されます。
被害者が死亡していない傷害罪の場合は、1か月以上15年以下の懲役か、または1万円以上50万円以下の罰金と定められています。
これと比較すると傷害致死罪は、第1に罰金がない点、第2に刑の期間が最低でも3年とされている点で、傷害罪よりもはるかに重い刑罰が定められています。
この他に情状酌量や、執行猶予など、様々な条件下で実際の刑期が決まっていくようです。
終わりに
今回の事件は、なんらかのトラブルが原因で起こってしまったようですが、話し合いにもならなかったということだとしたら、杉山容疑者がただただ自分の怒りをぶつけただけと捉えられても、何も文句は言えないでしょう。
夫がどの程度の介護状態だったかはわかりませんが、もし話しができる状態であれば何かしら相談できたと思います。
息子から話してもらい、なにか対策をこうじることはできたと思います。
それもできない状態だったとしたら、義母と夫2人の介護で目一杯だったことも考えられます。
何かしら助けがあれば、結果は変わっていたでしょう。
しかし殺人は殺人。しっかりと罪を償っていただきたいと思います。