宮城県警仙台南署は22日、同居する母親を刃物で刺し殺害しようとしたとして、この女性の息子で無職の男を、殺人未遂の疑いで現行犯逮捕しました。
今回はこの事件について、犯行の動機や経緯について調べてみました。
事件の詳細
殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されたのは、仙台市太白区秋保町湯元の無職、大橋明博容疑者(46)です。
大橋容疑者は22日午後5時半ごろ、自宅で母あけみさん(70)を包丁で刺し、殺そうとした疑いがもたれています。
事件当時、首から血を流したあけみさんが隣人に助けを求めたということで、110番により駆け付けた警察官が、返り血を浴びた大橋容疑者を自宅で発見し、現行犯逮捕しました。
母親は首を切られており、搬送先の病院で死亡が確認されたということです。
大橋容疑者は調べに対し「自分がやった」と容疑を認めていましたが、その後は意味の分からない供述をしているということで、警察は大橋容疑者の刑事責任能力の有無を含め、事件のいきさつについて調べています。
大橋昭博容疑者のプロフィール
名前:大橋昭博
年齢:46歳
職業:無職
住所:仙台市太白区秋保町湯元
大橋容疑者の顔画像
大橋容疑者の顔画像については、情報が入り次第更新していきます。
犯行の動機
今回の犯行について大橋容疑者は「自分がやった」と容疑を認めています。
犯行に及んだ経緯や動機については、現在捜査中ということで詳しいことはわかっていません。
また大橋容疑者は、意味のわからない供述もしているということで、刑事責任能力の有無も調べられているということです。
刑事責任能力とは
刑事責任能力とは、『事理弁識能力(善悪を判断する能力)』と『行動抑制能力(行動を律する能力)』をあわせた能力をいいます。
これらがないということはつまり赤ちゃんと同じということで、善悪の区別がつかない赤ちゃんを罪に問うことはできないということになります。
このような考えは、刑法第39条により定められています。
犯行現場
今回の犯行が行われた場所は、大橋容疑者と母あけみさんが暮らしていた自宅ということで「仙台市太白区秋保町湯元」になります。
殺人未遂罪の刑罰
殺人未遂罪は、条文上では殺人罪と合わせて以下のように記載されています。
第26章 殺人の罪
(殺人)第百199条 人を殺した者は、死刑又は無期若しくは5年以上の懲役に処する。
(未遂罪)第203条 第199条及び前条の罪の未遂は、罰する。
明確な刑罰が設定されていませんが、殺人罪と同様に罰せられるとされていて、殺人未遂関連の量刑の相場は懲役3年~15年が一般的だとされています。
第8章の未遂罪(未遂減免)第43条では、犯罪の実行に着手してこれを遂げなかった者は、その刑を減軽することができ、自分の意思で犯罪を中止したときは、その刑を減軽、又は免除するとありますので、犯行状況などによって裁判官が決める罪の重さが変わるということです。
過去の殺人未遂に関する判決では、執行猶予を含む懲役7年以下の判決が全体の80%以上を占めています。
終わりに
今回の事件は、母親が病院で死亡してしまっていますので、最終的には殺人罪に切り替わる可能性もあちます。
なぜ母親を殺さなければならなかったのか、また情報が入り次第更新していきます。