今月15日、千葉県栄町で近くに住む26歳の男性を車ではねて死なせたとして、53歳の会社員の男がひき逃げなどの疑いで逮捕されました。
容疑を一部否認しているということで、今回この事故についていろいろと調べてみました。
事故の詳細
千葉県警成田署は20日、会社員の男性をひき逃げして死亡させたとして、自動車運転処罰法違反(過失致死)と道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで、千葉県栄町安食の会社員、伊藤栄容疑者(53)を逮捕しました。
伊藤容疑者は15日午前3時20分ごろ、千葉県栄町酒直の県道で乗用車を運転中、栄町の会社員・久野涼平さん(26)と衝突、そのまま走り去り死亡させた疑いがもたれています。
成田署によると、伊藤容疑者はゴルフに向かう途中だったということで、現場近くの防犯カメラに車が写っていたことから、今回の逮捕に繋がりました。
伊藤栄容疑者のプロフィール
名前:伊藤栄
年齢:53歳
職業:会社員
住所:千葉県栄町安食
顔写真については特定に至りませんでしたので、公開され次第更新していきます。
事故の原因
事故について、現在明確な原因は公開されていませんが、伊藤容疑者曰く、「物を踏んだが、通報せずにそのまま走り去った」などと供述していることから、踏んだものが人間だったという意識はなかったということがわかります。
また、「物を踏んだ」という証言から、事故当時、被害者の男性の存在に気付いていなかったことも読み取れます。
ここまでの情報から見るに、気付いていたけど見ないふりをした、ということではないようですね。
朝方のまだ暗い時間ということもあり、まさか人がいるわけがないと思い車を走らせていた可能性もあり、不注意から起こった事故と考えられます。
事故現場
今回事故が起きた場所は、「千葉県栄町酒直の県道」ということで、報道の映像から以下の場所と特定できました。
県道18号線・成田安食線での事故になります。
自動車運転処罰法違反(過失致死)
平成26年に「自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律」、通称「自動車運転処罰法」が施行されました。
この法律により、自動車を運転して人を死傷させた場合、独自の罰則が定められました。
それにより、刑法からは自動車運転過失致死傷罪の条文が削除されました。
そのため現在では、自動車を運転する上で必要な注意を怠って人を死傷させる行為は、刑法ではなく自動車運転処罰法によって処理されることになっています。
この法律における過失運転致死傷罪の法定刑は、7年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金とされています。
終わりに
今回の事故は、現在公開されている情報から推察するに、まだ夜中ともとれる朝方早い時間に人間の存在に気づかず起こってしまった事故だったのではないでしょうか。
伊藤容疑者におかれましては、今回の事故を重く受け止めて再発防止に努めていただきたいと思います。
筆者も同様の時間に出かけることがしばしばありますので、自分のことのように気をつけたいと思います。
最後になりましたが、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。