22日夜、名古屋市の路上で71歳の女性をひき逃げし死亡させた疑いで、45歳のパート従業員が逮捕されました。
この事件について、事故の経緯や現場など、いろいろと調べてみました。
事故の詳細
22日午後10時半すぎ、名古屋市中村区烏森町の路上で、市内に住む竹内※たか子さん(71)が倒れているのが見つかり、病院に運ばれましたが死亡しました。
現場から250メートルほど離れた所で竹内さんの電動アシスト自転車が見つかりましたが、後部が大きく壊れ、側面には引きずられたような跡があったことから、警察はひき逃げ事件と断定し捜査を進めていました。
翌23日、名古屋市中村区のパート従業員、大河内利輝容疑者(45)がひき逃げと無免許過失運転致死の疑いで逮捕されました。
大河内容疑者は、交通違反の点数が累積し平成23年に運転免許を失効していて、警察の調べに対し容疑を認めたうえで、「無免許運転が発覚するのが怖かった」と供述しているということです。
現場は信号機のない交差点で、竹内さんが自転車に乗っていてはねられたとみて詳しい状況を調べています。
※「たか子」さんの「たか」は旧かな文字で表記できません。
大河内利輝容疑者のプロフィール
名前:大河内利輝容疑者
年齢:45歳
職業:パート従業員
住所:愛知県名古屋市中村区
顔写真については特定に至りませんでしたので、公開され次第更新していきます。
事故原因
今回の事故について大河内容疑者は、「無免許運転が発覚するのが怖かった」と供述しているということです。
さらに、その無免許の理由が、交通違反の点数累積による運転免許の失効ということで、なんと平成23年にすでに運転免許を失効していたということです。
違反の内容についてはさだかではありませんが、通常免許の取り消しに至るには減点15点以上ですから、今回「累積」となっていますので、かなりの回数の交通違反を犯してきたということになります。
(飲酒運転の場合は一発で免停ですが…)
普段から交通違反が多い人には、注意が行き届かない、運転に余裕がない、などの特徴があります。
大河内容疑者にもこのような特徴があったとすれば、今回の事故の原因に大いになりえます。
いずれにせよ、違反のし過ぎで運転免許を取り上げられるほどですから、もっと自覚が必要だったかもしれませんね。
事故現場
今回の事故現場は、「愛知県名古屋市中村区烏森町の路上」ということで、以下の辺りになります。
無免許過失運転致死の刑罰
今回の事故の場合、「無免許」「人身事故」この2つが罰則に大きく影響してくるということで、以下のようになります。
通常、無免許運転を行い、他人を死傷させる人身事故を起こすことがありますが、人身事故になった場合には、一般に次の3つの罪に該当します。
「過失運転致死傷害」「危険運転致死傷害」「業務上過失致死傷罪」
今回の場合、「過失運転致死傷害」に該当されるとみられていて、自動車運転処罰法5条に規定されている、7年以下の懲役もしくは禁錮、または100万円以下の罰金に処せられます。
さらに今回は「無免許」という項目が追加されるので、刑が加重され、過失運転致死傷罪の懲役刑の上限は7年ですが、無免許の場合には10年となります。
終わりに
今回の事故は、大河内容疑者が自分が無免許だということをしっかりと自覚して運転を控えていれば防ぐことのできた事故だったはずです。
違反が多いことを自分で理解し抑止するというのも運転には必要な能力です。
今回はそれを軽んじた結果の事故となったわけですから、この重大性をきちんと自覚していただきたいですね。
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。