登校中の小学生2人を車ではねて重軽傷を負わせ逃走したとして、宮城県柴田町の派遣社員の男が逮捕されました。
今回はこの事件について、容疑者が逃走した理由など調べてみました。
目次
事件の詳細
自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕されたのは、宮城県柴田町船岡清住町の派遣社員、若月政己容疑者(56)です。
若月容疑者は13日午前7時半ごろ、宮城県岩沼市平等4丁目の県道交差点で、横断歩道を渡っていた岩沼市の小学5年と4年の男子児童2人を車ではね、重軽傷を負わせたにも関わらず現場からそのまま逃走した疑いがもたれています。
この事故で、小学5年の男児は右腕骨折(2カ月の重傷)、4年の男児は尻部の打撲(2週間の軽傷)を負ったということです。
14日になり、若月容疑者が署に出頭し逮捕となりました。
若月容疑者は調べに対し、出勤途中だったということで「怖くなって逃げた」と容疑を認めています。
また、小学生が「信号は青だった」と話しているのに対し、若月容疑者は「信号の表示は覚えていない」と供述しているということです。
若月政己容疑者のプロフィール
名前:若月政己
年齢:56歳
職業:派遣社員
住所:宮城県柴田郡柴田町船岡清住町
逃げた理由は?
今回の事故について若月容疑者は、「怖くなって逃げた」と供述し、容疑を認めているということです。
人をひいてしまったら誰だって怖くなってしまいます。
しかし、そこですぐに救護する勇気が欲しかったですね。
事故原因
今回の事故の詳しい原因についてはわかっていません。
考えられる原因としては、
・前をよく見ていなかった
・出勤前で急いでいた
・人がいることに気づかなかった
などが上げられます。
さらに「信号の表示は覚えていない」と供述しているということからも、当時よく確認していなかったことが伺えます。
どの事故原因も確認不足が要因となりますので、今回の事故もおそらくこれらに近い状況だったかもしれません。
事故現場
今回の事故が発生した場所は、「宮城県岩沼市平等4丁目の県道交差点」ということで、以下のあたりになります。
「県道交差点」ということですが、県道と交わる信号のある交差点は町内で一箇所しかありません。
さらに報道の映像からも以下の交差点が事故現場と断定できました。
自動車運転処罰法違反(過失傷害)・道路交通法違反(ひき逃げ)の刑罰
自動車運転処罰法違反(過失傷害)
自動車運転処罰法における「過失運転致死傷害」は、自動車運転処罰法5条に規定されている、7年以下の懲役もしくは禁錮、または100万円以下の罰金に処せられます。
道路交通法違反(ひき逃げ)
運転者が、人身事故に係る救護義務・危険防止措置義務に違反した場合には、道路交通法第117条第1項により、5年以下の懲役または50万円以下の罰金に処されます。
なお、人身事故が「人の死傷が当該運転者の運転に起因する」ものである場合に、救護義務・危険防止措置義務に違反した場合は、道路交通法第117条第2項により、10年以下の懲役又は100万円以下の罰金となります。
「運転に起因する」要件とは、運転者が過失運転致死傷または危険運転致死傷に問われうる場合で、死傷者が赤信号を無視したり追突、逆走した場合など、運転者の過失が明らかにない場合を除き、通常は第117条第2項の罪が適用となります。
終わりに
人身事故で一番大事なのは、被害者の命を救うことです。
事故を起こし怖くなってしまう気持ちもあるとは思いますが、被害を受けた人の命を守ることが大前提となります。
当事者になった際には、被害者方の救護が最優先ということを忘れないでいただきたいですね。