福島第一原発3号機の未使用燃料を取り出し。計画から四年以上遅れ。

原発2 国内ニュース

東京電力は15日、福島第一原子力発電所3号機の使用済み核燃料プールの燃料566本のうち、未使用燃料4本を輸送容器に収納したと発表しました。

1~3号機でプールの燃料を動かすのは今回が初めてで、さらに3本を追加した後、容器を約200メートル離れた安全な「共用プール」に移送する予定です。

当初の計画から4年以上遅れて動き出すことになったわけですが、そちらの理由も含めいろいろと調べてみました。

 

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作業の方法

原発

引用:https://www.nikkei.com

現場の建屋付近は放射線量が高く、長時間の作業ができないため、約500メートル離れた場所から機械を遠隔操作しての作業となりました。

炉心溶融と水素爆発を起こした原子炉建屋の上部に、使用済み核燃料が入ったプールがあり、プール内には未使用の燃料52体と使用済み燃料514体の計566体が入っています。

まずは放射線量が低い未使用の燃料から移動させることで作業の効率化を図ります。

プール内に立つ棒状の燃料(一本あたり長さ約4.5メートル、重さ約250キロ)を、燃料取り扱い機で1本ずつつかんで引き上げ、1本あたり約1時間かけて水中で輸送容器に収納しました。

一つの輸送容器に核燃料を合計7体ずつ入れるようになっていて、燃料を入れた総重量はおよそ7トン。

原子炉建屋上部に取り付けた専用のクレーンを使って、この輸送容器をトレーラーに積み込み、原発敷地内に作った共用のプールに運んで仮置きします。

この作業を2020年度中の完了を目指しています。

1~3号機には、溶融燃料と炉内構造物が混ざった核燃料デブリとは別に、原子炉建屋最上階のプールに計1573本の燃料が残ったままになっています。

 

作業開始が遅れた要因

原発2

引用:https://www.nikkei.com

当初、3号機のプールの燃料取り出しを2014年末に始める予定にしていましたが、除染などに時間がかかったほか、機器のトラブルなどもあり、4年以上遅れました。

3号機については、2011年の事故時の水素爆発で建屋の屋根が吹き飛んだこともあり、建屋上部からの作業に邪魔ながれきの撤去が2015年11月に完了しました。

そして2018年2月に安全に燃料を取り出すためのドーム型の屋根とクレーンの設置が完了しました。

2017年の改訂では、2018年度作業開始を目指すとしましたが、機器のトラブルなどが重なって2019年度にずれ込むかたちになりました。

ようやく始まったものの、現段階で目標の2020年度完了に向けて作業を進められるかは不透明です。

 

これ以降の作業

原発3

引用:https://www.nikkei.com

使用済み燃料の搬出は1、2号機は2023年度、溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)はいずれかの号機で2021年度から始まる予定です。

廃炉作業は少しずつ進んでいますが、いずれにせよ完了のめどは立たないようです。

最大の難関とされる溶け落ちた核燃料(デブリ)の取り出しは、まだ手探り状態で、今回の取り出し作業が遅れれば、今後の作業全体に影響するとのこと。

 

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福島第一原子力発電所の場所

ご存知ない方のために、福島第一原発の場所を示しておきます。

航空写真で見ると、建屋の屋根がないことがわかりますね。

 

メルトダウンとは

炉心溶融(ろしんようゆう)、あるいはメルトダウン(英語: Nuclear meltdown)とは、原子炉中の燃料集合体が(炉心を構成する制御棒やステンレススチール製の支持構造物等をも含めて)核燃料の過熱により融解すること。または燃料被覆管の破損などによる炉心損傷で生じた燃料の破片が過熱により融解すること

引用:https://ja.wikipedia.org

 

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終わりに

今回の報道では、作業の今後の見通しについて、進みはしているが不透明な部分が多いとされていますが、これまで取り出し作業が行われなかったことを考えると、この度の作業開始は大きな前進ではないでしょうか。

少しずつ確実に廃炉に向けて動きつつある福島第一原発ですが、周辺地域の暮らしが一日でも早く再開されることが望まれます。

 

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