飲酒して自家用車を運転し男性を死亡させた上、その場から逃げたとして、埼玉県狭山市のバス運転手の男を、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕しました。
なぜ飲酒し、さらにひき逃げに至ったのでしょうか。事故原因など含め調べてみました。
目次
事件の詳細
自動車運転処罰法違反(危険運転致死)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕されたのは、埼玉県狭山市下奥富のバス運転手、細田博幸容疑者(56)です。
細田容疑者は11日未明、酒に酔って正常な運転ができないまま、埼玉県狭山市の国道を走行し、川越市の介護士、中村快さん(22)のバイクに追突して、その場から逃走した疑いがもたれています。
中村さんはそのまま死亡が確認されました。
事故当時、後ろを走る車の男性が110番通報し、駆けつけた捜査員が、現場から約1.8キロ先に止まっていた細田容疑者の車を発見。
負傷していたことから病院へ搬送し、退院を待ち逮捕に至りました。
細田容疑者は調べに対し「事故を起こしたのは間違いない」と供述しているということです。
細田博幸容疑者のプロフィール
名前:細田博幸
年齢:56歳
職業:バス運転手
住所:埼玉県狭山市下奥富
細田容疑者の顔画像
細田容疑者の顔画像については、情報が入り次第更新していきます。
事故原因
今回の事故は、細田容疑者の酒酔い運転が原因で間違いないでしょう。
警察の調べに対しても「事故を起こしたのは間違いない」と供述しているということで、事故を起こしたことを認めているということです。
「酒に酔って正常な運転ができないまま」とありますが、発見当時、いったいどの程度の酔い状態だったのでしょうか。
それによってはかなり悪質な行いだったとが考えられます。
飲酒運転をした動機
今回細田容疑者が飲酒運転をした動機については、詳しい情報を得ることができませんでした。
事故現場
今回の事故が発生した場所は、「埼玉県狭山市の国道」ということで、細かい場所までは特定できませんでした。
可能性としては、「国道468号線、407号線、299号線、16号線」のいずれかが考えられます。
情報が入り次第更新していきます。
自動車運転処罰法違反(危険運転致死)・道交法違反(ひき逃げ)の刑罰
自動車運転処罰法違反(危険運転致死)
危険運転致死傷罪の法定刑は、被害者がケガをした場合と死亡した場合とで異なります。
被害者がケガをした場合は、15年以下の懲役刑となります。
被害者が死亡した場合は、1年以上の有期懲役刑となります。
有期懲役刑の限度は20年なので、死亡事故を起こすと、最低1年、長い場合20年間刑務所に行かなければなりません。
また飲酒運転などの他の罪と併合加重されると、最高で30年の懲役刑となる可能性があります。
さらに危険運転致死傷罪には禁固刑や罰金刑はなく、必ず懲役刑となりますので、執行猶予がつかない限りは刑務所に行かなければなりません。
道路交通法違反(ひき逃げ)
運転者が、人身事故に係る救護義務・危険防止措置義務に違反した場合には、道路交通法第117条第1項により、5年以下の懲役または50万円以下の罰金に処されます。
なお、人身事故が「人の死傷が当該運転者の運転に起因する」ものである場合に、救護義務・危険防止措置義務に違反した場合は、道路交通法第117条第2項により、10年以下の懲役又は100万円以下の罰金となります。
「運転に起因する」要件とは、運転者が過失運転致死傷または危険運転致死傷に問われうる場合で、死傷者が赤信号を無視したり追突、逆走した場合など、運転者の過失が明らかにない場合を除き、通常は第117条第2項の罪が適用となります。
今回の刑罰について
今回の場合、飲酒運転もしていることから、検察や裁判の結果次第では、上記のように最高で30年の懲役刑が言い渡される可能性もありうるということですね。
終わりに
今回の事故は、飲酒運転の末、ひき逃げ、さらに被害者死亡ということからかなり重い刑罰が課せられるでしょう。
飲酒してから「運転」をするか否かというちょっとした判断の誤りで、今回のように大きな罪を負うことになり、一生を棒に振ることになってしまいます。
このようなケースの事故が、今後起こらないことを願います。