成田空港で実弾入りの拳銃を所持したとして、米国籍で自称米軍属の消防士の男が、現行犯逮捕されました。
米軍所属というこの男、いったいどんな目的で拳銃を所持していたのでしょうか。
事件の詳細
経由地の成田空港で実弾入りの拳銃を所持したとして、千葉県警成田国際空港署は23日、銃刀法違反(加重所持)の疑いで、米国籍で自称米軍属の消防士、マイケル・エドワード・アップルゲイト容疑者(43)を現行犯逮捕しました。
署によると、沖縄県の米軍嘉手納基地で勤務していて、消防士として働く軍属だと供述しているということです。
アップルゲイト容疑者は22日午後5時50分ごろ、成田空港第1旅客ターミナルで、実弾入りの自動式拳銃と弾倉を所持した疑いが持たれています。
いずれも14発の弾丸が入っていたということです。
米国から成田を経由し、沖縄行きの便に乗り換えようとした際の保安検査で、スーツケースの中から見つかりました。
マイケル・エドワード・アップルゲイト容疑者のプロフィール
名前:マイケル・エドワード・アップルゲイト
年齢:43歳
職業:自称米軍属の消防士
職場:沖縄県 嘉手納基地
顔写真などは、公開されていませんでした。
拳銃所持の動機
アップルゲイト容疑者は「自分は沖縄の基地で消防士として働く軍属だ」と名乗ったうえで、「拳銃は私物で、急いで荷物をまとめたときに紛れ込んだかもしれない」と説明しているということです。
アメリカでは銃の所持が一般人でも可能で、なおさら軍に所属している人間であればより日常的といえます。
アップルゲイト容疑者は、「紛れ込んでしまった」と話しているようですが、アメリカの感覚のまま、日本のアメリカ領である嘉手納基地までもってきてしまった可能性はありますね。
しかし不思議なのは、アメリカの空港の保安検査でなぜ拳銃が引っかからなかったのかという点です。
通常、テロやハイジャックの防止に拳銃の機内持ち込みは絶対に禁止なはずですが、軍関係者であればよいのでしょうか。
疑問が残ります。
現行犯逮捕の現場
今回拳銃所持で現行犯逮捕となったのは、成田空港第一ターミナルということで、以下の場所になります。
米軍の正式採用拳銃
今回、アップルゲイト容疑者が所持していたであろう拳銃を「米軍正式採用拳銃」という観点から調べてみました。
下記は米陸軍の採用する拳銃の一覧になります。
所属する部隊によって、使用する拳銃が違っていたりもするようですが、上記の3機種が現行の採用拳銃のようです。
また一覧の中に、「モジュラー・ハンドガン・システムによって代替中」とありますが、ここ数年で採用する拳銃が、ドイツのシグ・ザウエル社「P320」という機種に更新されていくということです。
銃身を交換することにより、使用する弾丸が変えられるといった新しい機能を搭載しているそうです。
下記が、シグ・ザウエル社「P320」になります。
終わりに
今回の事件は、アップルゲイト容疑者がアメリカから日本に来るまでのフライトの間に、機内でハイジャックなどなんのトラブルも起こさなかったところをみると、本当に紛れ込んでしまった物なのかもしれませんね。
もしくは前述の通り、アメリカの感覚のまま日本に拳銃を持ち込んでしまったというところでしょう。
いずれにせよ、何も起こらなくて本当によかったですね。