立教大は25日、理学部化学科の常盤広明教授が、国の助成金を含む研究費約90万円を不正使用していたと発表した。
なぜこのようなことを行ったのか、調べてみました。
不正の詳細
理学部化学科に所属する常盤広明教授は、昨年度までの4年間に、実際には仕事をさせていないにもかかわらず、研究補助のアルバイトを雇用したと申請したほか、実際には行っていない大学院生などが出張したとして、国の助成金を含む科学研究費など約90万円を不正に支出させていました。
そしてその振り込まれた謝金を、給料が出ない研究員の給料としていたほか、特別な手続きが必要な学部の学生の出張旅費に充てるなどしていたということです。
さらに知人の会合「しのぶ会」に自分の子どもを連れ出席した旅費として、2人分で約9万円が充てられたケースもあり、大学は私的な流用にあたるとしています。
また申請者とは別の学生を出張させていたというケースもあったとのことです。
立教大学は今後、常盤教授を懲戒処分にするとしています。
常盤広明教授のプロフィール
名前:常盤広明教授
年齢:1961年生まれ(58歳)
出身地:神奈川
職業:立教大学教授
所属:理学部化学科
経歴:
研究内容を著した書籍に、「えのき茶ダイエット」(小学館)と「干しえのき・えのきだけ 20倍健康法」(永岡書店)などがあるそうです。
またコンピューターを使って人類発の新たな医薬品を創出するといった研究分野に携わって25年になるそうです。
常盤教授の研究室
下記は、普段研究が行われていた、立教大学内の常盤教授の研究室住所になります。
研究室:東京都豊島区西池袋 3-34-1
不正を行った動機
大学の調査に対して常盤教授は不正を認めており、私的に流用した理由については「なぜこのようなことをしたのかわからない」などと話しているということで、大学は今後、懲戒処分を行うとしています。
不正を認めていながら、自分のことに使ったお金のことはわからないというのはどうにもおかしいですね。
もしかしたら、仕事同然で会合に行くから研究費から出しても問題ないと判断したということでしょうか。
いずれにしても、釈明としては苦しいでしょう。
私的流用と言われてしまっている以上、流用した理由については正直にその時どう考えて流用したか話すべきですね。
立教大学のコメント
立教大学は「大学の信頼を損なう事態が生じたことは遺憾だ。事態の重大性を真摯に受け止め、再発防止に全力をあげて取り組みたい」とコメントしています。
よもや立教大学の教授全員がそのような不正利用をしているのではないかと思われてもおかしくない事態ですからね。
今後の大学側の対応に注目が集まります。
終わりに
今回の不正は、研究に対してどこからお金が出てくるのかという問題になりますが、どこからオーケーでどこからがダメなのか、線引きをしっかりする必要がありますね。
すでに線引きがしっかりしているにもかかわらず今回の不正で起こったのであれば、常盤教授は今後自分の活動に対してもっと正直にならなければなりません。
もしまだ研究費の利用について曖昧な部分があるとすれば、そこは国がはっきりさせるところであり、今後の課題ですね。
まずは大学と自身の信頼回復のために全力を尽くしていただきたいですね。