福島県郡山市から栃木県日光市までタクシーに乗り、運転手の男性に果物ナイフを突き付け料金の支払いを免れたとして30日、強盗の疑いで住所不定、無職の益子敦容疑者(62)を現行犯逮捕しました。
相当な距離を走ってからの犯行でしたが、事件の経緯など、調べてみました。
事件の詳細
日午後2時20分ごろ、福島県郡山市内でタクシーに乗り、5時10分ごろに栃木県日光市鬼怒川温泉大原で、運転手の男性(75)に果物ナイフを突き付け「言うとおりにしろ」と脅し、乗車料金5万2180円を踏み倒しました。
栃木県警今市署によると、運転手の男性はタクシーの鍵を抜いてから逃げて110番通報。
付近の交番から駆け付けた警察官が益子容疑者を取り押さえました。
所持金はほとんどなかったということです。
益子敦容疑者の人物像
名前:益子敦
年齢:62歳
住所:不定
職業:無職
その他情報を調べてみましたが、同姓同名の人物はヒットしますが、益子容疑者本人と思われる人物の情報は見つかりませんでした。
犯行現場
今回の犯行現場が栃木県日光市鬼怒川温泉大原ということで、鬼怒川温泉大原近辺について調べてみました。
言わずとしれた鬼怒川温泉の観光地で、近くには観光スポットやアクティビティなども多く、事件当時も夕方の時間とあって、観光客も多かったことと思います。
郡山→日光の距離・時間
次に、益子容疑者が福島県郡山から栃木県日光市鬼怒川温泉大原までタクシーを利用し、料金が5万2180円とのことでしたので、かなりの距離をタクシーで移動してきたと予測されます。
その移動距離を計測してみました。
益子容疑者が郡山のどのあたりからタクシーに乗車したかは情報がありませんでしたので、郡山駅から鬼怒川大原にあります、鬼怒川温泉駅までの車移動時の時間と距離を調べてみました。
上記の地図の通り、東北自動車道経由の場合、時間にして1時間54分、距離およそ127kmということで、かなりの距離を移動してきたことになります。
タクシーの運転手もさぞびっくりしたことでしょうね。
タクシーを狙った犯罪
近年タクシーを狙った強盗などの犯罪が首都圏を中心に多発していて、タクシー業界では防犯対策を強化しているとのことです。
主な対策としては、運転者に防犯マニュアルを携行させたり、設備面では防犯仕切板(防犯ガラス)や緊急通報システム等を設置しています。
更に、警察から防犯責任者等に対する指導教養や防犯訓練等の指導を受けているそうです。
タクシー強盗の発生・検挙件数
このように、検挙率が多くなるに従って、認知事件数が減っていることは間違いないようですが、それでもまだまだ多くのタクシー強盗があるのも事実です。
終わりに
今回の事件、けが人もなく無事に容疑者が現行犯逮捕という運びになりましたが、上記の指標でもわかるように、まだまだタクシー強盗が発生している状況にあります。
これからもそういった犯罪とのイタチごっこは続くことでしょう。しかしタクシーの運転手さんが安心して働けるよう、今後さらなる防犯対策を考えなければいけないのも事実です。