治療が必要な生後約1カ月の娘に適切な医療を受けさせず、低体温症などの障害を負わせたとして、北海道苫小牧市の母親が保護責任者遺棄致傷の疑いで逮捕されました。
今回はこの事件について、犯行の動機や、容疑者の人物像など調べてみました。
事件の概要
保護責任者遺棄致傷の疑いで逮捕されたのは、北海道苫小牧市表町の無職、釜田唯奈容疑者(30)です。
釜田容疑者は娘を自宅で出産し、3月中旬から4月19日の間、十分な食事を与えないなど育児を放棄し、適切な医療を受けさせずに低体温症や脱水症状、腎不全など、1カ月以上の入院が必要な障害を負わせた疑いがもたれています。
19日の午後1時ごろ「寒そうな格好の赤ちゃんを連れた女性がいる」との通報があり警察が駆けつけたところ、苫小牧市内の商業施設で娘を連れた釜田容疑者を発見しました。
その際、娘は下着姿で極端にやせていたため、その場で保護し、救急搬送したということです。
釜田容疑者は調べに対し「反省している」と話している他、「自分には精神疾患がある」とほのめかしているということで、警察では詳しい経緯を調べる方針です。
釜田唯奈容疑者のプロフィール
名前:釜田唯奈
年齢:30歳
職業:無職
住所:北海道苫小牧市表町
釜田唯奈容疑者の顔画像
釜田容疑者の顔画像については、現在公開されていません。
情報が入り次第更新していきます。
犯行の動機
今回の犯行について釜田容疑者は「反省している」と話しており、自分がやったことがどういったものだったのか、理解しているということでしょうか。
認否についてはわかっておりませんが、この供述からも概ね認めているとみていいでしょう。
自宅で出産ということですが、医者を介していたのでしょうか。
適切な医療を受けさせていなかったということですので、医療機関を受診していなかったことが伺えます。
もしかしたら出産も自分一人だった可能性がありますね。
動機についても、適切な処置がどういったものなのか知らなかった可能性もあります。
もしくは知ってはいたが、食事を与えていなかったことなどから、育てるつもりがなかったことなども考えられますね。
実際のところ出産から約1ヶ月、この女性はどういった気持ちで子供と一緒に過ごしていたのでしょうか。
こちらについても、情報が入り次第更新していきます。
犯行現場
今回、釜田容疑者は自宅で出産し、苫小牧市内の商業施設で発見されたということで、それぞれ以下の辺りになります。
釜田容疑者の自宅「北海道苫小牧市表町」
発見された「苫小牧市内の商業施設」
可能性が高いのは「イオンモール」「ふれんどビル」「ドン・キホーテ」辺りでしょうか。
保護責任者遺棄致傷の刑罰
保護責任者遺棄罪とは、扶助が必要な人物を置き去りにする犯罪です。
扶助が必要な人物とは、老年者・幼年者・身体障害者・病人を指し、「何もしなかったこと」が罪になります。
保護責任を遺棄し、相手に傷害を負わせたような場合は、保護責任者遺棄致傷罪となりますが、こちらは法定刑が規定されていません。
刑法では「傷害の罪と比較して、重い刑に処断する」とあります。
ということは、保護責任者遺棄罪「3カ月以上5年以下の懲役」と傷害罪「15年以下の懲役/50万円以下の罰金」を比較して、重い方が刑事罰にされます。
つまり、保護責任者遺棄致傷罪の罰則は「3カ月以上15年以下の懲役」となります。
世間の反応
今回の事件について、世間の反応を紹介します。
「それを通報してくれた人が本当すごいですね。これからもどんどんこうして虐待が疑われる事案は周りが通報するしかない。ただ家の中と言う閉ざされた空間の虐待もなんとか周りが救えたら良いと思う。こう言うのを見ると以前に悲しくも亡くなった命が救えただろうなぁ。とも思ってしまう。」
「命が助かって良かった。通報者に感謝しかない。母親は、誰かにみつけて欲しかったのかもしれない。」
「通報、ありがとうございます!この子は、間違いなく殺されてしまうかもしれない可能性が大いにあると思います。どうか、保護されてもこの親の元に返さないで欲しい」
「赤ちゃんの命が救われた訳だから機転を利かせて通報してくれた女性に感謝だと思います。出来そうでなかなか出来ません!母親には精神疾患が有ろうが無かろうが同情の余地無しと思います。」
「精神疾患もそうだが発達障害の恐れあり。悪気はなくとも感覚がズレていたんだろう。それにしてもよく気付いて通報してくれた!」
「最近は自宅出産で育児放棄や殺害が多い気がする。しかも若い母親でもない。」
「多分ちょっと知的にヤバい母なのかも。かなり薄着ではあるがギリギリな状態で育ててはいたから。」
「父親は?」
終わりに
まずは幼い赤ちゃんの命が救われたことが本当に良かったと思います。
今回のように、母親に精神疾患があり、子供を育てられない、育てたいけどどうしたらいいかわからないというケースは表に出ていないだけでまだまだあると思われます。
幸い現在では母子支援などの様々な取り組みがあり、子育てに悩む人にとって手厚いコミュニティーが存在しています。
そうした取り組みを充実させること、またそうしたコミュニティーの敷居を低くし、利用やしやすくすることなどが、今後さらに必要になってくるのではないでしょうか。
今回のような事件が今後起こらないことを願います。