2月20日、アメリカのノースカロライナ州で行われたNCAA(全米大学体育協会)のバスケットボール男子の試合で、選手が履いていたナイキ製のシューズが壊れるというアクシデントが起こりました。
ありえないシューズの壊れ方にナイキに批判が殺到していますが、思わぬところにも批判が集まっているようで、今回はそちらも一緒に紹介していこうと思います。
負傷した選手
今回アクシデントに見舞われたのは、デューク大学のフォワード、ザイオン・ウィリアムソン選手(18歳)です。
ウィリアムソン選手は米プロバスケットボールリーグ(NBA)のドラフト1位が確実視されていたスター選手でしたが、この度のアクシデントにより膝を負傷しました。
誕生日:2000年7月6日
出身地:アメリカ合衆国ノースカロライナ州
身長:198cm
体重:123kg
所属:スパルタンバーグデイ→デューク大学
ポジション:スモールフォワード
こんなところに批判が飛び火!?
現在ナイキには批判が殺到しており、株価まで下落してしまったとのことですが、そこ以外にも批判が飛び火しています。
それはなんと現役NBAプレーヤーのポール・ジョージ選手(オクラホマシティ・サンダー)のところです。
どのスポーツメーカーにも◯◯選手モデルのシューズや、◯◯選手モデルのラケットなど、そのスポーツを象徴する選手が監修するモデルの製品があります。
ウィリアムソン選手が履いていたシューズは、ポール・ジョージ選手がナイキと共同開発したPG2.5というモデル。
今回のシューズ破壊の件を受け、大衆の批判がジョージ選手のところにまで殺到しています。
大衆心理がそうさせたのか、シューズが壊れたのは選手の責任ではないはずですよね。
ポール・ジョージのコメント
ジョージ選手は今回の事態を受け、何が起きたかわからないとした上で、
自信が手がけたシューズに誇りを持っており、
大学だけではなくNBAでも多くの人に履いてもらっている。
だからこそ何が起きたのか、よくわからない。
これまでこんなことはなかった。
と述べ、さらに、
シューズのことばかり注目しているけど、大事なのはザイオン。僕が心配しているのはザイオンのことだけ。
とコメントしていて、自らデューク大学に問い合わせ、ヘッドコーチにウィリアムソン選手の容態を確認したといいます。
一流選手は対応も一流で素晴らしいですね。
ナイキの見解と現状
ナイキは声明を発表しており、
ウィリアムソン選手にお見舞い申し上げる。例外的な事象であり、原因を調べている。
としている。
ナイキは言わずと知れたスポーツウェアの総合メーカーです。
前述の通り、今回のアクシデントによりナイキには批判が殺到しており、株価まで下落しています。
翌日の21日には時価総額11億ドル、およそ1200億円の損失となったそうです。
スポンサー契約の解消や、訴訟問題に発展するリスクを感じた株主の売りが集中したことが原因であるとしています。
これだけ大きく報じられたら仕方ない現象かもしれませんね。
周囲の反応
その日はウィリアムソン選手が出場する試合ということもあり、注目の試合となっていました。
そんな中、元米大統領のオバマ氏も試合を観戦していて、今回の事態を受けコメントを発表しました。
ウィリアムソン選手はとても優れた選手で素晴らしい。早い回復を祈っています。
大学側もウィリアムソン選手の怪我について、怪我そのものは軽いものだったため、回復は間違いないと述べています。
しかしながら怪我の度合いによってはドラフトの話が流れてしまう事態だったようで、大事に至らず大学関係者のみならずバスケットボール関係者も、将来のスーパースターの軽傷の知らせに安堵しているそうです。
ナイキ製シューズは壊れやすい?
バスケットボール経験者なら誰しも好みのシューズメーカーがありますが、日本においてはナイキ、アシックスの二つのメーカーが特にユーザーが多いのではないでしょうか。
ネットを見ても、ナイキのシューズよりアシックスのシューズを選ぶという声がちらほら。
そのどれもがソールの剥がれやすさだったり、壊れやすさについてのツイートでした。
また見た目と価格はナイキ、耐久性はアシックスという意見もあり、製品の丈夫さではやはりメイドインジャパンに部がある印象を受けました。
終わりに
筆者もバスケットボール経験者ですが、正直あんな壊れ方をするバスケットシューズはこれまで一度も見たことがありませんでした。
ナイキのシューズを使用したこともありますが、AIRという代名詞の通り、非常に軽く、コスパもいいため、周囲の人間を含めたユーザーも数多くいました。
それが今回のような事態になってしまい、たまたまあった不良品が、たまたま注目されているスター選手の手に渡ってしまい、たまたま試合中に壊れてしまったというなんとも不運が重なった出来事だったのかなという印象を受けました。
ウィリアムソン選手におかれましては、少しでも早い回復を祈っております。