25日未明、東京 北区の公園で85歳の女性が首を絞められて死亡しているのが見つかり、75歳の内縁の夫が殺人の疑いで警視庁に逮捕されました。
またも高齢夫婦の殺人事件が発生しました。
今回はこの事件についていろいろと調べてみました。
事件の詳細
25日午前1時10分頃、東京都北区で「公園で妻を殺した」と75歳の男が交番に出頭しました。
警察官が男を連れて確認したところ、北区東田端の公園で、近くに住む遠山ヒナ子さん(85)が首を絞められベンチに座った状態で死亡しているのが見つかりました。
24日夜、自宅近くの児童遊園で、同居していた無職の遠山ヒナ子さん(85)の首をネクタイで絞めて殺害したということです。
近くには首を絞めた時に使われたネクタイが落ちており、首の絞められた痕と一致したということです。
警視庁は男を殺人の容疑で逮捕しました。
逮捕されたのは遠山さんの内縁の夫で、東京都北区東田端の職業不詳、荒井靜吾容疑者(75)です。
2人は40年以上前から同居していましたが、最近は体調を崩した遠山さんの面倒を荒井容疑者が見ていたということです。
調べに対して「妻は認知症で体も弱く、老老介護に疲れた。一緒に死のうと思った」と供述しているということです。
荒井容疑者は遠山さんと50代の息子との3人暮らし。
24日午後10時ごろ、息子が「『老老介護に疲れた』というメモがあり、母がいなくなった」と交番に通報があり、警視庁滝野川署が遠山さんの行方を捜していました。
荒井靜吾容疑者のプロフィール
名前:荒井靜吾
年齢:75歳
職業:不詳
住所:東京都北区東田端
顔写真などは公開されておらず、特定に至りませんでした。
犯行の動機
今回の犯行について荒井容疑者は、「妻は認知症で体も弱く、老老介護に疲れた。一緒に死のうと思った」と話しているということで、典型的な高齢夫婦の介護疲れが原因と考えられます。
また一部報道から、荒井容疑者は同時に刃物で手首を切り自殺を図っていたようですが、現在は命に別状はないということです。
警察に出頭したことといい、本当に一緒に死のうと思っていたのでしょうか。
罪を軽くするためのフェイクなんてことは考えられないでしょうか。
犯行現場
今回の犯行は、自宅近くの北区東田端の公園ということですので、以下の場所が候補として挙げられます。
東北本線と山手線に挟まれた地区が東田端になりますので、そこでいうと「東田端公園」、「東田端二丁目児童遊園」、「下田端夜雨」、「からす公園」の4つのうちのどこかになると考えられます。
老老介護とは
老老介護とは、65歳以上の高齢者を同じく65歳以上の高齢者が介護している状態のことを言います。
例えば「高齢の妻が高齢の夫を介護する」もしくは、「65歳以上の子供がさらに高齢の(80代や90代)親を介護する」などのケースがそれに当てはまります。
2013(平成25)年に厚生労働省が行った国民生活基礎調査では、在宅介護している世帯の51.2パーセントが老老介護の状態という結果が出ています。
高齢化社会のここまでくるとかなり深刻ですね。
終わりに
今回の事件は、最近多い高齢夫婦による介護疲れからくる殺人だったわけですが、こういった事件がよく聞かれるようになってくると、いよいよ国の方でも何か対策が必要なのではないかと考えてしまいますよね。
これからもっと高齢化が進むと、介護に対するサービスや補助など、ますます需要が高まりますし、今回のような事件も頻発するでしょう。
高齢化社会がさらに発展した問題と捉える必要がありそうですね。