今年4月、福津市で産み落としたえい児の遺体を遺棄したとして、逮捕されたベトナム国籍で技能実習生の女性の初公判が開かれ、女性は起訴された内容を認めました。
今回の事件、改めて経緯を調べてみました。
事件の詳細
4月16日午前8時40分頃、福津市小竹2のベトナム人の技能実習生、グエン・テイ・ハオ被告(32)は、勤務先の福津市内の会社のトイレに生まれたばかりの男の子の赤ちゃんの遺体を遺棄したとして、死体遺棄の容疑で逮捕されました。
グエン容疑者は、会社のトイレで死産し、そのまま遺体を遺棄したとみられています。
その後病院に救急搬送され病院で診察を受けており、子供が見当たらず不審に思った病院側が福津市役所に連絡し、事件が発覚しました。
グエン・テイ・ハオ被告のプロフィール
名前:グエン・テイ・ハオ
年齢:32歳
職業:技能実習生
住所:福津市小竹2
整備されたところで、新興住宅地のような雰囲気があります。
顔写真などは発見することができませんでした。
事件現場
今回の事件現場があったのは、グエン容疑者が務める福津市内の会社ということで、下記のあたりにあります。
犯行の動機
7月8日、福岡地方裁判所で開かれた初公判でグエン被告は「間違いありません」と起訴された内容を認めました。
冒頭陳述で検察からは「被告は不倫相手との間に生まれた子だと感じ、発覚をおそれて遺棄した」と指摘されました。
グエン被告は「生んだあと人工呼吸をしたが、すでに亡くなっていた。夫ではない人との間の子だったので、隠すためにトイレに遺棄した。日本語がうまく話せないので病院にも行けなかった」と話しました。
グエン被告は、誰にも相談できずさぞ心細かったことでしょうね。
もしかして、不倫相手に口止めされていたのでしょうか?
どうしようもなくて悩んだ末の苦渋の選択だった可能性がありますね。
判決
検察は「一番頼れるはずの母親によって名前もつけられないまま便器に押し込まれるなど、冷酷で極めて悪質な犯行。誰にも相談しておらず、酌量の余地は乏しい」として懲役1年6か月を求刑しました。
弁護側の見解
弁護側は「深く反省していることや、勤務先が被告の更生のために雇用を継続すると表明していることなどから、社会復帰が望める」などとして、刑を軽くするよう求めました。
判決は7月16日に言い渡されるということです。
雇用を継続してくれるということですので、グエン被告がすごく真面目だったのか、もしくは会社にとってなくてはならない存在なのか、とにかく会社にそう思わせる人だったのでしょうね。
終わりに
今回の事件は、遺棄された子供はもちろん母親であるグエン被告も可愛そうな出来事になってしまいましたね。
本来祝福されて生まれてくるはずの子供ですが、今回はそうではなかったし、グエン容疑者にしても、誰にも相談できず思い悩み、結果生まれたタイミングで遺棄するという決断をせざるをえなかった、ということでしょうね。
たった一回でも、誰かに相談していればなにか状況が変わっていたかもしれませんね。
いずれにしても、自分の子供に対し痛ましいことをしてしまった罪は償わなければなりません。
次の子供は幸せに生まれて来るといいですね。